

益子林業のブログ
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神棚のご注文 2025.09.07
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とちぎ八溝杉を製材・販売する益子林業です。
神棚のご注文を頂きました。FAXには以下のようにあります。
I 邸 神棚 杉 900×30×400(程度) 1枚 〇〇大工さんの下小屋へ納品して下さい。
このお客様は、弊社の製品のヘビーユーザーで、「この程度に書けば益子がそれなりのものを用意するだろう」と言う発注者の意図が伝わるので、あえて詳しいことは聞かずに準備します。
今回は、理由は分かりませんが杉の神棚です。
お任せ頂いたからには期待を裏切らない様に、そしてできれば期待を超えるものを納めたいと思ってしまいます。
使用する原板は、益子林業のホームページ”特選幅広板Ver28”にある、M242 2400×55×380 です。
ちなみにVer28とは平成28年に写真撮影したものですので、10年以上天然乾燥したことになります。写真では、黒い渋が浮き出ていますが、粗挽き(一時製材)時には奇麗な赤身でしたので、挽き直せばまた奇麗な色になると思って選びました。
神棚の場合、通常木表を下にして使いますが、今回はたまたま4面無節なのでどちらを見せても奇麗に見えます。
修正挽きは40×405にしました。幅が400以上あると10年の天然乾燥材でも修正挽きの後反りが出ることが考えられるので、そのリスクを回避するためになるべく厚く使って頂きたいという意図があります。念のためお客様には電話にてその旨説明させて頂きましたが、案の定、釈迦に説法でした(笑)
今回は大工さんが仕上げてくれるとのことですので狂い取りした原板での納品ですが、粗挽き(鋸挽き)状態でもとても味のある奇麗な板が出来ました。
どんな神棚になるのは今から楽しみです。