

益子林業のブログ
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地松床板の加工 2025.09.03
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とちぎ八溝杉を製材・販売する益子林業です。
床板 UNDER8(アンダーエイト)
南部赤松(地松) 無節 超仕上げ エンドマッチ無し
1820×15×(働き幅)105 (8枚入り) 41束 の注文がありました。
原板をモルダーで本実加工した後、超仕上げ、シュリンクを行います。
南部赤松の床板の殆どはエンドマッチ無しでご注文頂きます。もちろん、エンドマッチ加工が標準ですが、加工の中で最もデリケートな工程がエンドマッチ加工であるため、この工程を省くことで結構なコストダウンを図れます。
また、現在の新築住宅の殆どが床合板を使用するため、釘やボンドの効きが良くなり、エンドマッチが必要なくなったことも理由の一つです。
原板の時点で無節と上小節に仕分けしますが、モルダー加工の後に再度仕分けを行います。
写真にあるのは一見無節に見えますが、再仕分けにより上小節になった製品です。よく見るとちょっとしたシミがあることが分かります。私もついつい「なんでこれが駄目なの?」と担当者に聞いてしまうほどです。
こうした厳重なチェックを経て超仕上げ、シュリンクの工程に移っていきます。
超仕上げは刃の研磨とセッティングが命です。自社で研磨した刃物を数枚削るごとに切れ味を確認して角度を変えていきます。
シュリンクは、湿気を吸いやすい赤松の特性を考慮して、長めにカットしています。
シュリンク前の製品を並べてみましたが、我ながら美しい思います。
現場で施工されると、周りのデザインに生かされてさらに美しくなります。
完成現場を見学するのが今から楽しみです。