

益子林業のブログ
-
プレカット工場へ加工依頼する木材の準備 2025.08.22
-
とちぎ八溝杉を製材・販売する益子林業です。
8月19日(火)午前5:15。いつもより30分ほど早い出社です。
今日は、プレカット工場へ賃加工してもらう木材を準備する日なのです。
昨日に引き続き栃木県那須町の最高気温は32℃の予報なので、さっさと事務所の掃除とメールのチェックなどを済ませて、6時から作業開始です。弊社の屋根の下は製材工場と倉庫なので、今日の作業は露天で行います。そのため少しでも涼しいうちに作業する作戦です。
在庫している構造材の中から、木割り表の材料を揃えることをピッキングと呼んでいます。
土台や梁など横架材のピッキングは私の担当です。ちなみに柱、束、間柱は磯君、それ以外の羽柄材は上杉君の担当です。私は一人で作業するので、何時から始めて何時に終わっても自由なんです。
ピッキングに欠かせない道具は、刷毛(ブラシ)とベルトサンダーです。
木材の梱包をフォークリフトで何度も移動していると、どうしてもフォークリフトの爪があたる場所が汚れます。納品の際は、この汚れをきちんと落してから出荷するのですが、こびりついた汚れは刷毛や布でこすった程度では落ちません。そこで登場するのがベルトサンダーです。やりすぎると寸法が小さくなるので、汚れを落とす程度にサンダーをかけます。
BEFORE AFTER
建て方時に雨でも降れば、木材が汚れてしまうことは承知していますが、弊社から出荷する時点ではきれいな状態であることを守り続けています。
上棟した時に施主が現場に訪れて、汚れた木材を見たらがっかりすると思うからです。先述したように建て方時に付いてしまう汚れは防ぎ様のない場合もあるでしょうが、現場に到着した時点で汚れていて良い理由はありません。
たまに木材市場に行くと、土足で歩いた足跡が付いている製品を見かけますが、お客様に販売する製品を土足で踏むなどあり得ないと思っています。ですから益子林業では、製品の上を歩かざるを得ないときには、足場板を敷くか、靴を脱ぐようにしています。
朝6時から始めた作業も、あっという間に午前10時です。4時間で全量検品を済ませて、土台、大引、桁、母屋、棟木、火打梁までを梱包しました。まだありますが、体感気温が30℃を超えたので、今日の作業はここまでです。これから事務所で、見積もりや資料作成、共販所へ行って18:30には晩酌が始められる予定です。
話は変わりますが、益子林業では管柱は製材しておりません。従って、ご注文を頂いたときには柱専門の製材工場か、木材問屋から仕入れをしたものを検品して納品します。仕入れをしてから出荷するまでに2ヶ月~5ヶ月は在庫してからアッセンブルするのですが、検品すると10%~15%は管柱として使えない曲がり材が混入しています。恐らく製材工場を出荷する時点ではこれほど多くないのでしょうが、2ヶ月~5ヶ月寝かせておくと曲がってしまうのです。
このお話は、次回に続きます。