UNDER8(アンダーエイト)

UNDER8(アンダーエイト)


無垢材の美しさを、いかにして長く安定して保つか。
その答えを求め続けた益子林業が生み出したのが、造作材ブランド「UNDER8」です。

「UNDER8」とは、人工乾燥の窯出し時に一度含水率を8%以下まで下げ、その後丁寧に養生を重ね、含水率を11%前後へと安定させた特別な製品を指します。

日本の風土において、天然乾燥の平衡含水率は13〜15%。しかし近年の住宅環境下における内装材の平衡含水率は6〜13%へと変化しています。
天然乾燥材では施工後にさらに乾燥が進み縮みが生じ、逆に6%の材をそのまま使えば梅雨時に膨らむ。四季折々の湿度変化の中で、美しく安定した無垢材を実現することは、木材業界にとって長年の課題でした。

その突破口となったのが「木材のヒステリシス効果」。
一度8%以下まで乾かし、再び吸湿させて戻した材は、同じ含水率でも格段に形状安定性が高くなる。益子林業はこの性質に着目し、現実的な品質とコストのバランスを徹底的に追求。窯出し時含水率を「8%以下」と定め、理想と実用の調和点を見出しました。

こうして誕生した「UNDER8」は、工務店や大工の方々から絶大な評価をいただきました。
その名は、窯出し時の“含水率8%以下”という確かな基準から生まれています。

しかし、この到達点は決して容易なものではありませんでした。
2000年頃より、自由水と結合水、繊維飽和点と平衡含水率、収縮率や干割れ、ドライングセットといった基礎を徹底的に学び、現場での試行錯誤を積み重ねてきました。

「木は自然素材だから変形して当たり前」という業界の常識に抗い、試作品と実験を繰り返す中で見出した確かな答えが「UNDER8」なのです。

そして何より、益子林業にとって第一の優先順位は「美しさ」。
乾燥技術はあくまでその美しさを守るために不可欠な手段であり、結果としてヒステリシス乾燥を選び取ったのです。

無垢材がもつ自然の表情を、四季を超えて、世代を超えて、美しいままに届けるために。
「UNDER8」は、益子林業の理念と技術の結晶です。

ブログ UNDER8 開発エピソード

そもそもUNDER8とは
UNDER8とは益子林業(有)で作られた造作材(床板・羽目板・枠材など)の商品名です。しかし、造作材でもカウンター、階段材など、断面の比較的大きなものはUNDER8ではありません。UNDER8とは、人工乾燥の窯出し時点で一旦含水率を8%以下まで下げて、その後養生し、含水率が11%前後になった製品を指します。
UNDER8が生まれたきっかけ その1
24歳(1996年)の時、私は木材業界に足を踏み入れました。父親の勧めで取引先の木材問屋へ入社しました。当時は、木材製品の殆どがグリーン材(当時はそんな単語さえありませんでした)でした。その最中に中国木材の堀川社長が築数年たったご自宅の米松が痩せて(変形して)いる記事を公開し、これからは人工乾燥の時代が来ると明言されていたのを「へーっ」と、実感が湧かずにいたのを覚えています。
UNDER8が生まれたきっかけ その2
当時(2000年頃)の木材業界では、いかに言い訳して責任逃れするかが、当たり前でした。伝家の宝刀は、「木は自然素材なので変形するのは仕方がない」でした。これを言われると言い返せないほど乾燥の知識が乏しかったのです。そのようなご時世に私は結婚して、子宝に恵まれたのをきっかけに自宅を新築しました。
UNDER8が生まれたきっかけ その3
試作品を作って当時取引のあった材木問屋や木材市場へ、UNDER8を扱ってもらうように、お願いに回りましたが、どこもかしこも「益子さん、今頃こんなものを作ったって二番煎じどころか三番煎じだよ。」と鼻で笑われ、コンセプトをまともに聞こうともしませんでした。
UNDER8の道のり その1
予想以上の反響があり、UNDER8の注文が増えていきました。工場ではUNDER8が誕生してから、初めて納期に追われることになり、社員は毎日のように残業を強いられました。そんなある日、ヘビーユーザーの工務店の社長から電話がありました。「益子さん、いつもの床板を施工して、養生シートを剝がしたら板が結構隙ているんだけど、うちの大工の絞め方が足りなかったのかなぁ。」
UNDER8の道のり その2
UNDER8発売から数年が過ぎた頃でした。発売当初からその品質を認めて頂き、弊社を信頼して頂いている工務店様からのお電話でした。「益子さん、引渡し前の社内検査で分かったことなんだけど、いつも使っている羽目板に縞縞模様が沢山あって、これじゃ引渡し出来ないよ。」という内容です。

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