秋の展示会が開催されました

秋の展示会が開催されました。

11月20日(木)、栃木県森林組合連合会(県森連)主催の秋の展示会が大田原木材共販所にて開催されました。栃木県内最大級の原木の展示会(販売会)で、良材が多く出荷されるため、茨城県や群馬県はもとより、秋田県からも良材を求めて製材業者が集まります。

この秋の展示会では、伐り旬を迎えた保存の効く丸太が出そろうために毎年一気に相場が上昇します。そのため、秋の展示会の前後の相場の動きを予想して、各製材所が情報を収集して少しでも価値ある値段で仕入れをするための作戦を立てる訳です。

例年ですと、秋の展示会で1割から2割近く相場が上昇しますが、今シーズンに限っては、春から慢性的な原木不足で、相場が高い水準で推移してきたため、この秋の展示会で一気に相場が上がることはありませんでした。

ここで”八溝材”の由来を説明すると、栃木県と茨城県と福島県の県境に標高1022mの八溝山があります。その八溝山周辺で産出される原木を八溝材と呼んでいます。理由はよく分かりませんが、栃木県、茨城県、福島県で産出される八溝材の中で、栃木県のそれが最も品質が高いことは、各県の製材業者が認める周知の事実です。ですから、栃木県側で産出される原木の場合、あえて”とちぎ八溝材”と呼んでいます。頭に”とちぎ”が付かない八溝材は、栃木県産出材でない場合がありますので注意が必要です。

このとちぎ八溝材の特徴は、最頻値や中央値が突出して高いことです。他にも有名な産地はありますが、良材と不良材の差が大きく、製品にした時のバラつきが多くなります。とちぎ八溝材は、優等生も少なければ劣等生も少ないということになりますので、いつも安定した品質をお届けできる訳です。

そもそも原木(業界では素材とも呼ばれています)としてのとちぎ八溝材の品質が高いのは前述した通りですが、とちぎ八溝材を扱う製材業者の製材技術が高いのも、とちぎ八溝材の名を広げた理由です。高品質な素材は、化粧材にしてこそ、本来の価値が発揮されます。

益子林業はこれからも、とちぎ八溝材の価値を最大限に生かして参ります。もし、まだとちぎ八溝材を使った事が無いという方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。

丸太の良し悪しの見極め方については、過去のブログをご覧ください。

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