古民家の改修現場に伺いました

古民家の改修現場に伺いました

那須で設計施工を行なっている(有)川嶋工務店さんの工事現場に伺いました。
こちらは70年~80年前に建てられたと思われる立派なお屋敷で、断熱を含む大規模改修工事の現場です。

基礎や土台が無い石場建ての構法で、1尺2寸もあろうかと思われるの欅の大黒柱と地松の差し鴨居がひときわ存在感を出しています。

川嶋工務店さんは古民家の改修や移築の実績があり、得意な工事の一つです。
最近はこの様な仕事を請け負える工務店さんが少なくなりました。石場建ての古民家ともなると、ものを言うのは何と言っても経験ですからね。
この類の経験は、技術や知識を身に着けるためにチャレンジ精神を発揮できる工務店さんだけが出来るものだと思います。
そして、そういうチャレンジ精神に溢れた工務店さんで根気よく働く大工さんのみが得られる経験だと思います。

大工さんとは、墨付け、刻み、加工が一通り出来る職人さんだと思いますが、最近は諸事情により大工さんが少なくなりました。
そんなご時世で、川嶋工務店さんは大工さんの育成に重きを置いており、現在も20代の見習い大工さんがもうすぐ年季を明けようとしています。
その大工さんために、次の新築物件はあえて手刻みで建てるそうです。

この様な人材育成を長期に渡って続けてきたこと、そして有名建築家のデザイン学校で意匠設計を学んだり、構造塾で構造計算を学ぶことで、自社設計、高耐震、高断熱、高機密を標準化していることが、特命で仕事を頼まれる所以だと思います。

話は戻りますが、流石に床下は痛みが激しく材木を交換する必要があるとの事ですが、永年こうして持ち堪えてきた事は、正に歴史が証明する事実です。


私は設計のことは素人ですが、科学的根拠と歴史的根拠が相まって初めて良い設計と言えるのではなかと思います。地震大国日本で、四季のある高温多湿かつ厳冬の日本で家を建てるならやはりこの2つの根拠を熟知している工務店さんにお願いしたいと思います。

そして、科学的な考え方も大切ですが、職人さんが大切に受け継いできた技術や知識もまた消してはいけない日本の宝だと思いました。

さて、あらためて思うのですが家づくりとは、本来ロマンであると思います。古の職人さんの仕事ぶりがこの令和の時代に確認出来て、その仕事ぶりを尊重しつつ最新の技術と知識と材料をもって後世にその痕跡をメッセージとして残せるのですから。

名もなき古の職人さんからタスキを渡された川嶋工務店さんの職人さんが、この家をどんな風に生まれ変わらせるのか、そして、施主さんがとっても暖かく快適になったこの家で笑顔で住まわれるのかが今からとても楽しみです!

改修される古民家の画像
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